丸太を板に割っただけの無垢一枚板から、榎本銘木店で販売する一枚板テーブルを仕上げていく為の工程の第一歩のご紹介
春日部市の一枚板専門店・榎本銘木です。先日大量に仕入れてきた、丸太を板状に割っただけで樹皮も付いたままの荒々しい状態の一枚板。
トラック一杯に積み込んでお店に持って帰って手入れをします。ここから私たちが行う一枚板の加工の始まりです。
まず必要なのはこんな作業から。木の板の天面の割れやすそうな部分に割れを抑える塗料を塗って、両耳の樹皮を剥いでいきます。
とは言えそんな簡単には剥がれませんよ。皮むきツールでコツコツ コツコツ。樹種によりますが、このケヤキの木はポロッポロッと剥がれていく感じです。一日で終わらせようとしないで、これから空いた時間で少しづつやっていくようですね。半日集中してこんな感じで三枚とちょっとでした。
剥がしづらい所は後回し(笑)乾燥が進むと剥がれやすくなる場合もあるので、また時間あるときに進めるとしましょう。積み重ねると丸太の形が見えてきますね。想像すると面白いし樹齢数百年の大木なのも一目で分かります。まだこの状態では一体どれほど素晴らしい板になるか想像が難しいかもしれません。ただ荒々しい形とそれに伴う杢、そして個性のある穴も楽しめそうですし、私にはわかる素晴らしい板ですよ。数年後のご提案が楽しみです!
また後日、一緒に積んできたカウンター用材も皮むき作業を行いました。距離が長いのでこちらも大変。。
樹皮が付きっぱなしだと、樹皮と木の間に住む虫が木を喰って見栄えを悪くし、もっと専門的な理由を言えば乾燥中の樹皮が板を引っ張って割れの原因にもなりかねないという、意外と厄介なものでもあるのです。
こちらも一日かけて両側の樹皮を削り取って防虫処理も施しました。ここから約二年間以上この乾燥倉庫内で自然乾燥させていく予定。
このように皆様の目に触れる2年以上前から榎本銘木店の加工はもうすでに始まっているんです。手間も時間もかかるお仕事ですね。
で、時間を少し戻って引き取りの帰り道、こんな写真が撮れたのでご紹介。
木には関係ないけど、いつも木の写真ばかりじゃつまらないかと思いまして撮ってみました。首都高速道路の上でなぜこんな写真が撮れるかと言いますと。。。
はい、こんな大渋滞。はるか先まで光るテールランプが切ない。。。 でもトラック満載なのでスピード出るよりかえって安全かなとポジティブシンキングでゆっくり帰ってきたのでした。
木が大好きな人が集まるお店榎本銘木です!木の事ならば何でもご相談ください。このような丸太からの仕上げもご相談ください。
その他テーブルの製作も行っています。一枚板を選んで頂ければ最高の品質で展示販売中の一枚板の商品を皆様のご希望に合わせてオーダー製作致します。