【一枚板購入前に知っておくべき知識】一枚板を利用する為に知っておきたい木の知識

榎本銘木は土曜日、曜日営業していますので、一枚板をご覧になりたいお客様はぜひぜひご予約連絡いただければ安心です。どうぞよろしくお願いします。

営業日につきましてはこちらからご確認ください。https://www.kinoita.com/archives/info/eigyoubi


さて、たまたま必要があったので、とある写真を撮ってきました。本日のテーマは

木とは。一枚板とは。購入前に知っておきたい木の知識です。すこし語ります

少し前のブログで、仕入れに行ってきた事をご紹介しました。そこで仕入れてきた一枚板は100%、丸太を切ったばかりの水分をたっぷり含んだ材料です。木は根から水分を吸って生きているので当然そうなります。そのような状態の木の一枚板を私たちプロの間では生木(なまき)と呼んでいます。

なので、そのような生木は最低でも2年は空気にさらして自然乾燥させなきゃいけません。高額なものを買ってきたのにすぐに売ることができない、実は厳しいお仕事なんです(涙)お勉強その1です。

水分をたっぷり含んだ状態から乾燥させている間も置きっぱなしではなくて、榎本銘木店は木のプロならではの様々な工夫をしなければなりません。

それはなぜか。

木は乾燥させている途中、割れ・反り・捩じれ、湾曲・虫喰い等が発生します。

つまり下の写真のような、こういう事です。

木の湾曲

木に当てた定規が平面の基準となります。ちなみに私の親指の爪が黒いのは、木に挟んじゃったからです(お勉強その2)

定規と比較すると一目瞭然となりますが、一枚板の木は平らな状態で仕入れてきても、乾燥期間中このくらい湾曲します。

そしてもう1枚

木の捩じれ

こちらも分かりやすいように、まっすぐの棒を2本置いてみました。手前と奥、水平がズレてますね。一枚板が捩じれているという事です。手前の切り口近くには木の割れも見えますね。この反りや捩じれ、割れをできる限り小さく収める為に、榎本銘木店はあらゆる様々な工夫をするんです。それでもこの板は湾曲しました。残念ながら木の動きを抑えきれませんでした。でも何とかちゃんと乾燥はしましたよ。

この状態から両面を削りこんで平面を出してお店に出しています。それが下の画像のこの状態

平面の出た木

こちらも定規が平面の基準となります。かなり厚みが薄くなりましたが一枚板の平面がピタッと出ていて気持ちいいですね。ホッとします。乾燥時の反りや捩じれが小さければ厚く仕上がり、大きいと薄く仕上がります。この状態から、榎本銘木店の展示場にお越しいただいた皆様の目に触れるんです。ですのでこの状態までで、加工期間が2年以上かかっているということになります。

この後も、ここまで乾燥させても、どんなに乾燥しても、ほんのちょっとの割れの可能性や反りの可能性は必ず残ります。木は生き物なので完全安定はあり得ません。木がお好きな皆様はそこも愛してやってください。よもやま話、語らせていただきました。

皆様には木を購入する際にはぜひこのようにしっかりとした管理の下で乾燥や防虫処理を行った信頼の一枚板を選ぶようにして頂きたいと思います。榎本銘木店にそれはあります。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。


榎本銘木店では、お客様のご希望に応じて様々な一枚板製品を製作します。当店のたくさんの展示品の中から使い方や見た目の趣味に合わせて楽しく選んでください。榎本銘木店はそんな楽しみもあるお店です。木が大好きな人が集まるお店榎本銘木店です!

先ずは天板を選んで頂く事から始まります。こちらのリンクから一枚板を選んで頂ければ最高の品質で展示販売中の一枚板の商品を皆様のご希望に合わせてオーダー製作致します。

2016年以前のブログもご紹介
榎本銘木の一枚板加工日記 (exblog.jp)

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