
一枚板が「一生もの」として使用できる理由
一枚板テーブルが「永久に使える」と表現されるのは、その耐久性と、数ミリ削れば新たな肌が出て新品として利用し続ける事ができる事で、親から子へと世代を超えて使える特性によるもので永久とも言える時間を共に過ごす事ができます。まさに「一生もの」なのです。もう少し具体的に何点か挙げてみました。
1. 圧倒的な耐久性
テーブルとして利用できる一枚板(700~1000㎜幅)がとれる丸太のサイズとなるまでに、おおよそ300年から500年以上の樹齢の木材であることが多く、木目が詰まり美しい形状を持ちます。文字通り一本の木から切り出された板であるため、複数の木材を接ぎ合わせて作られた集成材や突板(ベニヤ板などに薄い木材を貼り付けたもの)に比べて非常に高い強度を持っています。木材本来の繊維がそのまま活かされているため、接着剤の劣化による剥がれや、剥離が起こりにくいという特徴があります。
2. 経年変化による美しさ
一般的な家具は使っていくうちに劣化しますが、一枚板は使い込むほどに「味わい」が増します。これは「経年変化」と呼ばれ、木材の色合いが深まったり、光沢が増したりすることで、より一層の美しさと風格を醸し出します。傷やシミも、それが歴史として刻まれ、他には替えられない唯一無二の存在感を高める要素となります。親から子へと受け継いでいくには十分な動機になる大切な要素です。
3. 価値の高さと向上
一枚板テーブルは、希少性の高い木材や良質な材であればあるほど、その価値が高まります。一枚板は、数百年という長い年月をかけて自然が作り出したものであり、その木目や色合い、形はまさに芸術品です。リビングや店舗内などの室内空間に置かれると、圧倒的な存在感を放ち、空間の主役となります。また一部の希少な樹種は、伐採が禁止されたり、供給量が減ったりしているため、さらに価値が高まります。例えば、屋久杉は世界遺産認定後、伐採が全面禁止となりました。この希少性=価値の高さも大切な要素となります。
もう一つの要素としてすべて形状の違う一枚板は機械による大量生産ができず手作りになる事があります。一枚板専門店の榎本銘木で行う工程である木材の製材、乾燥、加工、仕上げに至るまで、一枚板テーブルの製作には熟練した職人の高い知識と技術と手間がかかります。また 一枚板は、製材された後に歪みや割れを防ぐために、適切な工程でおおよそ2年間ほどの時間をかけて乾燥させる必要があります。この乾燥工程には木材に対する知識と経験と長い期間を要します。この素材自体と専門性の希少性が使い続ける理由です。
4. 「最も大切」一枚板ならではの修復と再利用のしやすさ
最も大切な要素がこの一枚板の修理と再利用のしやすさでしょう。榎本銘木では、もし長年使用している間にたくさんの大きな傷が付いたり汚れが強く残ってしまったとしても、一枚板は削り直しや再塗装といったメンテナンスによって新品同様に蘇らせることが可能です。これが最も大切な要素で、おおよそ1~2㎜ほど表面を薄く削り直すことで、新たな木肌が現れ、新品のような状態に戻す事が可能です。一枚板だからこそできる重要なポイントです。樹齢数百年を生きてきた一枚板は同じ時間、いやそれ以上の期間利用し続ける事ができると言います。数十年間使用する中で、もし綺麗な状態を維持できなくなったとしても榎本銘木店で新品に戻せます。もし生活が変わって使い方が変わってもリメイクできます。
これらの理由から、一枚板テーブルは単なる家具ではなく、大切に手入れをすれば親から子へ、子から孫へと受け継がれ永久とも言える期間使える「一生もの」となる可能性を秘めているのです。
上記の通り一枚板は買って終わりではありません。メンテメンテナンスにも対応できるお店とは一生のお付き合い。榎本銘木店はそういうお店です。ご依頼頂いた品物一つ一つを大切に製作致します。
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