日本料理店でご利用いただく総吉野桧づくりの一枚板カウンターが完成しましたのでご紹介します。
前回ズラッと並べていた幅40㎝ほどの桧材一枚板、そこから磨いてカットして幅接ぎして直角カットしてetc… 半月近く毎日手をかけて進めていたカウンター。やっとキッチリと形になった、日本料理店でご利用いただくカウンターがこちら
80㎝の幅なので対面に座るにも十分なサイズ感で実際に組んでみると凄い迫力、工房が身動き取れないくらい窮屈に。こんな大きさのお陰でいつものような数枚の板の加工を並行して進める事が出来ずにいたんです。
2.7m側の正面右側の桧板。5.5mとの接合部分もピタッといっています。二枚接ぎの継ぎ目は見えることもなく木目の目違いでやっと分かるレベルまでしっかりと製作できました。ここまで大きな桧を入れると工房も桧の良い香りでいっぱいになります。もちろんすぐに慣れて匂わなくなりますが(笑)
桧のカウンターをアップでご覧ください。二枚接ぎなのに継ぎ目の見えない当店の加工精度がご覧いただけるかと思います
ピンク掛かった柔らかな木目が大きなカウンター一杯に見えます。この色味が清潔感を大切にする飲食店で好んでご利用いただける理由でしょうか。
桧材で幅80㎝の一枚板を探すのはほぼ不可能なので今回の様に40㎝を二枚幅接ぎしての製作となりましたが、厚みもしっかりと有り繋ぎ目は見えないので、意識しなければ本物の一枚板の雰囲気。
桧一枚板5.5m無節の素晴らしさ
5.5mを真っすぐ通るタケノコ状の木目、この長さで一つの節も無いので本当に希少な一枚板。5.5m枝の跡が無いのですから、立っていた時にはどんなに枝もなくスラっと立派な大木だっただろうと想像などすると楽しいですね。しかもそんな希少な板をこの一辺に二枚使用して製作しています。
さて一度このように組み上げて、各部をチェック。お客様へお引渡しする前にしっかりと完成している事を確認します。それを終えたら運送の為に一度全てばらして梱包します。
無垢一枚板カウンターを発送の為に梱包します
先ずはどこよりも一番大切で、傷つけたら補修不可能な側面にガードを取り付けます
90度に折れる角の部分、尖った部分をぶつけたら戻せませんから当て木をして問題の無いように。これなら少々ぶつけても大丈夫でしょう。
それから全体に緩衝材を巻いて包んで、更に少々ぶつけられても問題ないようにベニヤで養生します。ここまでやれば一安心。
実はこちらは海外の日本料理店の店舗内でご利用いただくので、船便に載せられる事を想定して普段の数倍ガッチリと養生しています。榎本銘木店製作の総桧づくりの一枚板カウンターが遠い世界で沢山の人を喜ばせてくれたら楽しいな。ワクワクするお仕事させて頂きました。いいもの製作できました。感謝!
榎本銘木店では、お客様のご希望に応じて様々な一枚板製品を製作します。当店のたくさんの展示品の中から使い方や見た目の趣味に合わせて楽しく選んでください。榎本銘木店はそんな楽しみもあるお店です。木が大好きな人が集まるお店榎本銘木店です!
先ずは天板を選んで頂く事から始まります。こちらのリンクから一枚板を選んで頂ければ最高の品質で展示販売中の一枚板の商品を皆様のご希望に合わせてオーダー製作致します。
2016年以前のブログもご紹介
榎本銘木の一枚板加工日記 (exblog.jp)