東京都中野区のお客よりご依頼頂き製作した一枚板カウンターをご紹介します
少し前にご紹介した、東京都中野区でご利用いただく事になった杉一枚板のカウンター。元々の一枚板から数枚の板を切り出して成型した所がこちらの板。お客様もせっかくの一枚板なので、なるべく広く切り出したい気持ちもありつつ東京のお店の広さも考慮してこの巾に。写真はそこからさらに表面の磨きを進めて、塗装ができるレベルまで磨き込んだ手触りツルツルの状態です。
そして次に塗装を行って保管中の一枚板がこちら
ご覧いただきたいのは塗装前と後での素材の色味の違い。白っぽくボヤッとしていた塗装前の表面が、塗装後には杉独特のハッキリした木目の線がクッキリと浮き出てきました。まだ下塗りなので水面のような反射のある艶が出ていますが、上塗りフィニッシュの塗装まで進めればオイル塗装のような落ち着いた艶になります。やはり一枚板の塗装は保護の役割以外にも木目をハッキリとさせる大切な役割もありますね。
そしていよいよ完成後にお届けに伺った際のご紹介ですが、先ずは板の分厚さをアピールして見せるための一工夫。
今回はリフォームなので既存のカウンターに乗せて設置する為に、厚みのある板を乗せると最適な高さで作られた既存カウンターから厚み分高くなってしまうんです。あまり高さを上げないように薄くしても厚みの存在感が消えてしまうので、今回は既存カウンターよりも広く製作して前に出た分の厚みを残して製作しました。前部分6㎝もありますので、一枚板らしい中々の存在感が出ました。
そして艶気も落ち着いた艶消しに。
上からの光が当たっても水面のように光らず拡散。オイルフィニッシュのように落ち着いた表面になりました。
そしてカウンター部分のみのリフォーム工事でご利用いただいた、一枚板カウンターの設置を終えたお客様のお店の風景がこちら
既存のカウンターよりも10㎝近く広がった一枚板カウンター。お店の通路も狭くならずに注文運びも問題ないとの事。これでこれまでより多くのお皿が並びますね。たくさん並ぶのでお客様からの注文が増えることを願います。ずっと一枚板のカウンターにしたいとのお客様の願いを叶えるお手伝いができて良かった。端から端まで通った一枚板は壮観ですね。東京都中野区よりご来店ご依頼いただきましてありがとうございました。感謝!
榎本銘木店の製作事例をご紹介しました。この様な品質で展示販売中の一枚板の商品を皆様のご希望に合わせてオーダー製作致します。
2016年以前のブログもご紹介
榎本銘木の一枚板加工日記 (exblog.jp)